2011/12/25

制作への思い

                  有原 誠治 (映画監督)
「原爆症認定集団訴訟の記録 にんげんをかえせ」は、被爆者たちの魂からの叫びに満ちています。広島・長崎で被爆した人々の証言は、核時代に生きる人々への警告であり予言と云われて来ました。 被爆から66年を経てもその被害を軽んじ隠蔽する政府の不正義に、敢然と立ち上がった老いた被爆者たちの命を賭けたたたかいは見事に勝利し、核・放射線に汚染された大地で生きねばならない人々の生存のための道標をつくりあげました。しかし、その存在をいまだ知らない人々が多数です。長年に渡ってカメラを回し続けた磯部君に感謝しながら、今を生きる人々に一刻も早く送り届けたいとの思いで制作を担当しました。

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